少 林 気 功 宣 言 Declaration of Shaolin Qigong

気功の入り口を間違えてはいけません。
病気が重い時に意念の難しい気功などとてもできません。
気功は「立つ」ことから、まったく単純なタントウ功から始めましょう。

気功は、ここにある少林門より入りましょう!!

私たちは、心から素晴らしい!!と胸を張って言える、意念を用いない
少林派の気功(少林内勁一指禅功、少林内勁十六尊羅漢気功、空勁気功)を強くお薦めいたします。

少林内勁一指禅(1)

少林内勁一指禅とは、中国北魏時代、インドから禅宗を伝えるために中国にやって来た達磨大師が、福建省南少林寺にて伝えた仏家気功である。古くは、内勁一指禅功と呼ばれた。現代では、単純に、短く「一指禅功」と呼ばれることが多い。得気(気感を得ること)が早く、意守・意念を用いないので偏差も起こらない。動静相通した独特の内勁功である。練功により内勁を蓄積し、科学的で学びやすく、その効果は絶大である。

少林内勁一指禅という言葉を、次の4つの単語に分けて内容を見てみよう。
「少林」とは、少林寺に伝来したことにより、少林派の気功を指している。
「内勁」とは、人体に潜在している気のパワー(内気とその力)のことで、人体活動の中心となる生命エネルギーである。
「一指」とは、練功を続けると、内勁が指先から外気となって発放することから言われる。
「禅」とは、仏教の宗派である禅宗のことを指している。
この内勁一指禅を練功すれば、武術では発勁(爆発力)という表現で使われるパワーを発揮することもできるし、練功によって、陰陽バランスが改善され、経絡の気の流れが強く、よりスムーズになり、内外気の交換が容易にされ、気血が調整され、さらに内勁が蓄積される。 また、気は、生命活動の基礎的な物質であり、抵抗力、免疫力、健康を維持する能力の源である。

南少林寺では、各世代で伝えられる弟子(素質のある者)が一人だけというまさに門外不出の功法であった。その修練方法は、文字に残されることはなく(不立文字)、禅宗の功法らしく口伝のみで伝承されて来た。口伝により伝えられて来た少林内勁一指禅の本質は、次の言葉により集約される。

・無需意守(=他の流派にある意念・意守は不要である)
・外気内収(=外気を内収して、内勁を蓄積できる)
・内気外放(=内勁が蓄積されると、自然に発放できる)
・循環如常(=自然界と自分の体の境界がなくなり、気は体内外を自然循環するようになる)

人間は、四季や自然の規律に従い、陰陽の調和をする生活をしなければ、簡単に様々な邪気に犯される。それが病気となって発現する。人によって、体内システムはその強弱部位が異なっており、当然、内気の運行も様々に異なっている。一指禅功は、各人の内気の運行規律に従い、それを妨害しないで自然の運行にまかせるように練功できる。意守せず、気の動きを自然にして、自然に発展させる。それにより、真気が練られ、内勁が増加して、始めは経絡から五臓六腑、さらに骨格、骨髄へと巡って行く。この方法では偏差も起こらない。